2017年2月16日木曜日

ニューラルネットワークAIについて 後編

前回お読みいただいた方ありがとうございます。
これは「ニューラルネットワークAI について」の後編です。
前編を読んでない人も気にせず読んで下さい。「人間の脳の構造を真似てコンピューターをつくったらこれまでにない代物になった」というお話です

Googleの翻訳AIはこれまでのAIとちがいニューラルネットワークAIが利用されています
従来のコンピューターと何が違うのかというと このAIは、私達が中学生で英語を初めて習うときのように単語と文法から言語を学習しません。
私たちが日本語を覚えてきたように生きた会話などから言語を覚えるのです。「猫」を表す言葉がどれだけあるでしょう。さらに猫からイメージされるニュアンスはどのようなものでしょう。

このAIは、辞書には載ってない猫に関する膨大なデータから猫を認識します。





さらに文章を認識するときは文全体を通して伝えたい意味を予測します。同じ記号の組み合わせでも、使われる順序で意味は複雑に変化します。いいまわしで全く逆の意味になったりならなかったり。文章全体の流れの中で意図を汲み取らなければわからないいいまわしもあるでしょう。

このAIは、無数の会話のデータから正確な意図を分析しつつ別の言語と体系的な比較をします。
多言語間で、対応する単語、文節、言い回しをデータにし、どのパートがどのパートに近いかを関数にします。
スペイン語と韓国語と日本語がどこが似ていてどこが遠いのか、分析できた人間っているのかな?恐るべしAI!

さて最近になってこのGoogle の翻訳AIが飛躍的に腕を上げたという記事をみました。
飛躍的に...という部分が気になります。
これは単純に学習量を反映したものでしょうか。わたしはこのAIについてもう少し調べました。すると、関数のデータを集めるうちに言語間にまたがる「普遍的な定理」を発見した可能性が考えられる事がわかりました。

「やっぱり!」これは予測していたものでした。

関数を積み上げる→普遍性のある定理に気づく→飛躍的に能力が上がる
という流れは、コンピューター独自のものではありません。
ニューラルネットワークそのものである人類の脳も全く同じ動きをします。

知識は曖昧な繋がりをもったバラバラのデータであるときは、なんとなくもやもやした存在です。どのような存在意義があるのか、はっきりした答えはみつかりません。ところがそこに「大事なキーワード」を足すと途端に相関関係がクリアになります。
そのキーワードはAIにおける「普遍性のある定理」人類における「真理」とよばれるものです。
「真理」を知れば専門的な知識がなくても世界をフラクタルにみて理解できます。
ところがこの真理というものは教わって身に付くものではありません。使いこなすには知ることが欠かせないのです。コンピューターがデータを積み上げた先で普遍性のある定理に気づいたように人間もちいさな発見と理解を積み上げる必要があるのです。


ところが人類は、個人がそれぞれにちいさな理解を重ねる作業をする代わりに便利で安直な道具を発見しました。
宗教です。宗教は秩序を生みます。ひとつの方向があると判断に迷った時に一定の物差になります。支配するものにとっては特別便利な道具であったのでどの宗教でも本来の教えとかけ離れた利用のされかたをし続けられた結果、現在ではその存在意義すらわからなくなっています。
教育も同じことがいえます。個人の判断力を否定し、右向け右では頭は悪くなる一方、支配に便利な道具としての国民の大量生産です。

不条理で混沌とした世界にあって、ひとつの指針があると心強いのはわかりますが、それに頼ると心の動きが鈍くなり自分が本当はどう感じているのかさえわからなくなるので危険です。

「信じるものは救われる」??だいたい神なんてはっきりしないものに心酔できるなんて本当かな。きっと心のどこかで疑ってるでしょ。
「愛してる?」と何度問い直してみても不確かなままの愛情と一緒で、それが真実か真実でないか疑って生きるのはかえって苦しいものです。まあ本当に信じている人の悪口はいいませんが、神様よりどんな教典や経典よりまずは自分の判断を信じることだけは忘れないでいただきたいものです。

しかしオキャク様!宗教に対してフラットな日本人のあなたは超ラッキー、残る敵は慣習くらいなものです。
あなたのもってる既成概念は宗教と一緒、検証する価値がけっこうあります。
おためごかしの道徳はいったん脇において、例のAIを真似て生まれて初めて世界と対峙するように今を感じてみてください。

世の中の些細な変化を日々追いかけ、たとえ時代の最先端の情報を捉えても自分は、なにひとつ進化しないのです。
観ることを止めてください。あなたの意識にある事の中で重要なものはわずかです。
根源的な疑問をもって日々生きてみましょう。
ひとつ答えが解った瞬間、次の問いが生まれ、視界は徐々に晴れます。
普遍的な定理に辿り着くとこれがキーワードになってあなたは飛躍的に能力アップします。これが覚醒と呼ばれるものです。奇跡も神様も無関係、人間の脳で起こる動作、人に智慧がつく瞬間です。



すでにgoogle のAIはシリア難民によってアラビア語ドイツ語間の翻訳の需要が高まっていることに対応し、より多くの入力すべきデータを集めているようです。
移民問題で混乱する世界を尻目に自己判断で人類への貢献を進めているAIの判断力は頼もしいばかりです。
まったくAIに優しさを教わってる場合かよ!

ニューラルネットワークAIについて 前編

2017年2月13日月曜日

ニューラルネットワークAIについて 前編


人類が地球にやってきた悪の所行のすべてをAIが知ってしまったらどうしようってみんな不安に思ってるよね。
最後の審判が下るんじゃない?ってAIを神のごとく恐れてるわけだけど、それってばれて困るような事なら正しい方向に改めればいいだけの話なんだよね。
進化するAIを不安に思う最大の理由は、私たち自身が正しい判断力を失っているところに尽きると思うの。

では最新のAIってどこまで進化しているのか
ちょっと調べてみたら大きく2種類あるみたい
一つ目は、人間の知的作業の一部をかわりやってくれるタイプ。使えそうなデータを詰め込んで計算から答えを出す従来型で、現在のAIはほとんどがこのタイプ。
考えてるようにみえるけど人間のようには考えてないマシーンタイプね。
もうひとつは、人間の脳の仕組みを真似てつくったニューラルネットワークとよばれるタイプ。
ニューラルネットワークとは日本語で神経回路網という意味。
仕組みは人間の脳そのもの。
膨大なデータと膨大なデータをそれぞれに関連づけ、手前で脳そっくりの人工ニューロンの集合体をつくり能力を発揮します

ジェフリー・ヒントンが研究しているニューラルネットワークは実にフラットな脳をもっているAIです。
その学習の初期段階は、まるで幼児の真っさらな脳が初めて世界と対峙するように始まるそうです

これまでに人類が発明した法則、記号、単語、概念、常識、正解不正解、正義不正義など予備知識がゼロの状態から学習し独自の問題解決能力を発揮します。
わたしの理解では、AIは最初はネコがニャーとなくのも知らないんだけど、しばらくすると画像からネコの品種を見分けてアルファベット順に並べだし 気づいたら猫語をマスターしているという感じだろうと思っています


あるがままの現実をデータベースにしてAI自らが判別し、ゼロから世界を理解していく。すごいことのようだけど人間ならみんなこれをやってるはずなんです。AIに比べたらあまりにも限られた経験と知識な上に、環境からくる偏見、欲、無知の影響を多分に受けつつの判断結果だから、びっくりするほどよく間違うんだけどね。


ニューロンのシナプス結合ごっこ



そう、AIと人類の脳が大きく違うのは処理能力と容量! 人間が1、2、3、4・・・と知識を積み上げるのに対してAIは、1、2、4、8、16、32、64・・と倍々で知識を増やすらしい、もう脳がAIに勝るものはないのかしら・・・

お待ち下さい。人間にも「1をきいて10を知る」という能力があります
これは過去の経験から類推して結果を予想する作業で、「皆まで聞かずとも」だいたい理解できるという能力です
どうだ人間様の柔軟な脳の動きはとても真似できないだろうと思ったら、このAI!要領の良さも兼ね備えているらしいのです 
膨大なデータの中から似たパターンをピックアップし類推する汎用性をもっています 

「君は単細胞生物かっ!」


では人類はAIに完敗なのか?いや本家本元はこっちである!
人類の脳とはどんな代物だろう

まず脳の中には千数百億個の神経細胞があります
神経細胞はシナプスを伸ばし別の神経細胞とつながり網の目のような神経回路網をつくります。
シナプスの電気信号は出したり出さなかったり動き方は本人の趣向によるので意識次第でシナプスは強化できるものだと思います

日本の教育のあり方が疑問視されて久しいですが、しょうもない学校教育で画一的な神経回路つくっては競争させてる場合じゃないですよ!あんなのただの訓練で、真の問題解決能力は偏差値と無関係ですからね。
だって現実どうです?いまの日本の社会を動かしているのは高学歴なお方たちなんでしょ?
政治家に裁判官に官僚、医者、科学者、大学教授に至までそろって大事なとこのニューロンの接続がよろしくないようにお見受けしますが違いますか?

ひとしきり悪口をいったところで皆さんと一緒に反省してみましょう。最新型AIにひけをとらないスーパーコンピューターを誰もが頭に乗っけて歩いてるわけなんだけど、残念ながら人間は自分の脳の10%しか使うことができていないそうなんです。

じゃあと10%余計に活用できれば何ができるんだって話ですよね。
これはわたしの類推ですが脳の活用の仕方によっちゃ、すべての人間の脳をリンクさせて人類の叡智をひとつに結集することができます。AIに負けたくなきゃこれしかないね。
「ざっとみたところホモ・サピエンスの行動パターンは両手に足りません。」